4b
業務を分解する
5工程フレームワーク(集める→考える→作る→確かめる→届ける)
4b: 業務分解2 / 30
「業務」のままではAIに頼めない
業務を「作業の一覧」に分解して初めて、AIへの依頼ができる
❌ 分解前
「案件登録して」
→ 何をAIに頼めばいいか
わからない
✅ 分解後
「顧客名・製品名をメールから転記して」
→ 具体的な依頼になる
→ AIが動ける
4b: 業務分解3 / 30
どんな業務も「5工程」に分解できる
この型を使えば、誰でも同じように業務を言語化できる
📥
集める
情報・データ・素材
🧠
考える
判断・分析・決定
✍️
作る
文書・データ生成
🔍
確かめる
チェック・確認
📤
届ける
共有・報告・送信
ポイント: 一つの業務で同じ工程が複数出てくることもある(例: 集める→集める→考える→作る…)
4b: 業務分解4 / 30
「案件登録」を5工程で分解してみると…
巧報社の日常業務を分解する例
工程 作業内容
集める顧客名・案件名・数量をメール/FAXから確認する
集める既存案件台帳で重複がないか照合する
考える優先度・担当・納期を決める
作るAppSheetフォームに各項目を入力する
作る表記ゆれをマスタと照合・統一する
確かめる入力内容に誤りがないかレビューする
届ける担当者・期限をSlackで共有する
4b: 業務分解5 / 30
「納品書・請求書作成」も同じ型で分解できる
月20時間かかっている業務を分解してみると…
工程作業内容
集めるAppSheetから該当案件の情報(品名・数量・単価)を確認
集める前回の納品書テンプレートを探してコピー
作る品名・数量・金額をExcelに手入力
作る合計金額・消費税を計算・入力
確かめる数値・宛先に誤りがないか目視確認
作るPDFに出力する
届けるメールに添付して顧客へ送付
4b: 業務分解6 / 30
5工程のうち、AIが得意な工程がある
分解してみると、AIに頼める作業が見えてくる
AIが得意な工程
  • 集める情報の転記・照合・検索
  • 作る文書・メール・データの生成
  • 確かめる誤字・整合性チェック
  • 届ける定型文・連絡文の作成
人がやる工程
  • 考える最終判断・承認・交渉
  • 考えるトラブル対応の方針決定
  • 届ける顧客との直接コミュニケーション
4b: 業務分解7 / 30
良い分解の目安: 「1作業 = 5〜15分」
細かすぎても大きすぎてもNG。AIへの依頼単位になる粒度で
  • ✅ ちょうどいい粒度
    「メールから顧客名と品目を抽出してスプレッドシートに転記する」(5分)
  • ❌ 大きすぎる(AIに頼めない)
    「案件を管理する」(曖昧すぎてAIが動けない)
  • ❌ 細かすぎる(効率が悪い)
    「キーボードを打つ」「マウスをクリックする」(粒度が小さすぎる)
WORK TIME
自分の業務を5工程で分解してみよう
自分が一番よくやる業務を1つ選んで、作業レベルに分解します
15
分間
個人
ワーク
4c
業務分解ワーク
5工程で自分の業務を分解する(15分)
4c: 分解ワーク10 / 30
【ワーク】自分の業務を分解しよう
手順: ① 業務を選ぶ → ② 工程に分ける → ③ 作業を書く
集める 考える 作る 確かめる 届ける
ここに書く
ここに書く
ここに書く
ここに書く
ここに書く
業務名: _________________ | ヒント: 「一番よくやる」「一番時間がかかる」業務を選ぶとAI活用の効果が大きい
4c: 分解ワーク11 / 30
参考: 「案件登録」完成例
こんなふうに分解できると、次のステップが見えてくる
工程作業内容備考
集める受注メール・FAXから顧客名・品目・数量・納期を確認繰り返し多い
集める既存台帳で重複案件・顧客マスタと照合表記ゆれ頻発
考える優先度・担当・納期を判断して決める人の判断が必要
作るAppSheetフォームに各項目を入力定型・繰り返し
確かめる入力内容を確認・レビュー誤字・抜け確認
届ける担当者・工場にSlack通知定型文
🗣️
隣の人と分解結果を見せ合おう
3分間: お互いの分解表を見て
「同じ工程」「違う工程」を確認する

— 正解はありません。気づきを共有しましょう —
4b/4c まとめ13 / 30
業務分解のポイント
ここまでで「分解する力」を手に入れた
  • どんな業務も5工程に当てはまる
    集める / 考える / 作る / 確かめる / 届ける
  • 分解の粒度: 「1作業 = 5〜15分」が目安
    AIへの依頼単位になる細かさで
  • AIが得意な工程は「集める・作る・確かめる・届ける」
    「考える(判断・承認)」は人が担当する
▼ 次のステップ
分解した作業の中から
「AIに向いている」ものを見分けよう
すべての作業をAIに任せる必要はない。
相性の良い作業を見極めるコツを学びます。
5a
AI適用箇所を判断する
判断軸1: 3つの問い(言葉? パターン? 大量?)
5a: 判断軸116 / 30
3つの問いで「AI向き」かどうかわかる
2つ以上「Yes」なら、AIに向いている作業
言葉を扱う作業?
読む・書く・訳す・要約する → YES なら AI 得意
パターンがある作業?
定型・繰り返し・同じ形式が続く → YES なら AI 得意
大量にある作業?
件数が多い・毎日ある・まとめて処理したい → YES なら AI 得意
5a: 判断軸117 / 30
「案件登録」の作業で判断してみると…
★ = 巧報社の主要課題に直結する作業
作業言葉?パターン?大量?AI向き?
メールから顧客名・品目を転記 ★YYYYES
表記ゆれをマスタと照合 ★YYYYES
AppSheetに入力するNYY一部
優先度・担当を判断するNNNNO
Slack通知文を書くYYNYES
5a: 判断軸118 / 30
「AIに向いていない」作業は人が担う
AI不向きを認識することも同じくらい大切
AI に向いていない作業
  • 💬 顧客への電話・対面での交渉
  • ⚖️ 最終承認・責任が伴う判断
  • 🏭 印刷機の操作・現場の作業
  • 😊 チームの人間関係・雰囲気づくり
その分、人の時間が生まれる
AI が定型・繰り返し作業を担うことで、
人は「考える」「交渉する」「関係を築く」という
人にしかできない仕事に集中できる
5a まとめ19 / 30
「3つの問い」で AI 向きかどうか見分けられる
2つ以上 Yes → AI 向き / 0〜1 Yes → 人がやる
  • 問い①: 言葉を扱う?(読む・書く・訳す)
    例: メール転記・報告書作成・Slack通知 → AI 得意
  • 問い②: パターンがある?(定型・繰り返し)
    例: 毎日同じ形式の案件登録 → AI 得意
  • 問い③: 大量にある?(件数多・毎日)
    例: 受注が1日10件以上 → AI でまとめて処理
5b
任せ方は4段階ある
判断軸2: どこまでAIに任せるか?
5b: 判断軸221 / 30
「全部任せる」以外にも選択肢がある
作業によって「任せ方」を変えると、質も上がる
丸ごと任せる
AIの出力をほぼそのまま使える
例: 定型メール作成、データの整形・表記統一
下書きを任せる
AIに叩き台を作らせ、人が仕上げる
例: 納品書の文面、顧客向けメール、報告書
壁打ち相手
AIにアイデア・視点を出させ、人が選ぶ
例: 遅延案件の対応策、工程改善の案出し
人がやる
判断・責任・感情が伴う作業
例: 最終承認、顧客対応、安全確認
5b: 判断軸222 / 30
「案件登録」の作業に任せ方を決めると…
★ = 巧報社の主要課題に直結(月20時間削減のターゲット)
作業AI向き?任せ方
メールから顧客名・品目を転記 ★YES丸ごと任せる
表記ゆれをマスタと照合 ★YES丸ごと任せる
Slack通知文を書くYES下書きを任せる
入力内容のレビュー一部壁打ち相手
優先度・担当を決めるNO人がやる
5a/5b まとめ23 / 30
巧報社の主要業務: 約6割がAI適用可能
すべての作業を AI に任せる必要はない。6割でも十分大きな変化が起きる
3
丸ごと任せる
転記・照合・定型文
2
下書き・壁打ち
文面・対応策
2
人がやる
判断・承認・交渉
「丸ごと」+ 「下書き」の5作業から始めると、月20時間超の短縮が見えてくる
5b: 判断軸224 / 30
任せ方の違いで、AIの使い方が変わる
目的に合わせて選ぶ — どれが「正しい」わけではない
任せ方どんな時に使う?巧報社の例
丸ごと任せる 定型・繰り返し・ミスが許容できる作業 顧客名の表記ゆれチェック
下書きを任せる 最終的に人が確認する必要があるが、叩き台はAIに 納品書の文面・メール文章
壁打ち相手 アイデアが欲しい・複数の視点を出したい 遅延案件の対応策の洗い出し
人がやる 判断・責任・感情・安全が伴う 顧客への価格交渉・最終承認
▼ Day3 に向けて
次回: 自分の分解結果に
AI判断を入れて、プロンプトを書く
今日書いた業務分解ワークシートを持ち帰ってください。
次回のスタートで使います。
5a/5b 確認26 / 30
【確認クイズ】この作業の「任せ方」は?
直感で答えてみましょう。正解は次のスライドで
Q1
「日次進捗サマリ(09:00の確認)をGeminiで自動生成する」
→ 任せ方は? _______________
Q2
「遅延案件への対応方針をAIと一緒に考える」
→ 任せ方は? _______________
Q3
「顧客に最終的な納期の延長を電話で交渉する」
→ 任せ方は? _______________
5a/5b 確認27 / 30
クイズ回答
丸ごと
Q1: 日次進捗サマリの自動生成
言葉○ / パターン○ / 大量○ → AI 得意。毎日定型で出力 → 丸ごと任せられる
壁打ち
Q2: 遅延案件の対応方針を考える
AIに選択肢を出させ、最終判断は人が行う → 壁打ち相手
人がやる
Q3: 顧客への納期延長の交渉
対面・責任・感情が伴う → AIに任せられない → 人がやる
Day 2 振り返り28 / 30
Day 2 の学びを書き留めよう
今日学んだこと(3つ)
1.
2.
3.
自分の業務で使えそうなこと
業務名:

使えそうな場面:

任せ方:
まだモヤモヤすること
(Day3の冒頭で回収します)
Day 2 まとめ29 / 30
本日の4ステップ
4b
業務を5工程で分解する 集める→考える→作る→確かめる→届ける
4c
自分の業務で分解を実践した → 業務分解ワークシート完成
5a
3つの問いでAI向きかどうか見分ける 言葉?パターン?大量?
5b
任せ方は4段階で選ぶ 丸ごと / 下書き / 壁打ち / 人がやる
👏
Day 2 おつかれさまでした
業務分解ワークシートを大切に保管してください
Day 3 でプロンプト作成に使います
次回: Day 3 — 分解した業務にプロンプトを書く